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生産技術

柴本 康広 Yasuhiro
Shibamoto

Profile

2008年4月入社
工学部 機械科学専攻 卒業
技術系コース採用
ファニチャー事業本部 ものづくり本部 革新センター テクニカルグループ

Poeple 社員紹介

今の私の仕事

社員紹介 柴本 康広 インタビュー写真「今の私の仕事」

全く新しい生産技術を開発して、その技術を使って全く新しい商品を生み出す。革新センターは生産系の部署ですが、商品開発に近い役割を担っています。

入社してから4年ほど、収納庫やパーテーションなどのファニチャー商品を生産する芝山工場で、生産技術職として設備の修理保全、生産効率の向上の業務に携わりました。その後、国内自社工場や協力工場を回って新製品立ち上げや生産移管を行なう業務に従事し、現在は革新センターテクニカルグループで生産技術の開発を行なっています。

キャリアとしては一貫してコクヨの生産技術系業務に関わってきたことになりますが、現在の革新センターテクニカルグループでは生産技術系の部署でありながら少し幅を広げた業務を行なっています。一般的に生産技術と言うと、まずは商品ありきでその商品を効率的に生産するための設備、インフラを構築するのですが、革新センターではコクヨオリジナルの新しい機構や工法をベースにして、新しい価値を持った商品を生み出そうというアプローチです。つまり革新的な要素技術や生産技術から新たな商品価値を作り出そうという、商品開発に近い役割を担っている部署なのです。実際に私もこれまで、座面が前後左右360度の方向に揺れるオフィスチェアー「ing(イング)」や、天板や脚に独自の技術を使って今までに無いデザインやバリエーションが可能になったワークテーブル「SENTIR(センティア)」の開発・生産に携わりました。

そうした目的で作られた部署なので、革新センターでは新たな価値を生み出す可能性のある「商品提案」をものづくり本部内でプレゼンする提案会を定期的に開催しています。この商品提案を作るために、私たちは日ごろから広くアンテナを張って、新しい技術、新しい素材、新しい機構などの情報(=ネタ)を収集し、その中から価値を具現化するプロトタイプを製作しています。しかも提案会でのプレゼンは単なるプロトタイプの発表では駄目で、その商品にニーズ(市場性)はあるのか、革新的な要素はどこか、実現可能性があるのか、など様々な視点を含めてプレゼンしなければなりません。だから結構大変な思いをしてプロトタイプを製作し、資料をまとめて、毎回プレゼンしています。

革新センターは生産技術、要素技術、デザイン、試験評価といったものづくりの横串機能を担う部署なので、他部署の人々には少し分かりにくい部署かもしれません。でも、今まで家具に使われていなかった技術や素材を使って「業界初」を作れる、自分の意思で新しい分野に突っ込んでいける、そんなところはこの部署の仕事のやりがいになっています。
一方、全く新しい技術で全く新しい商品を作るので、そもそも前例がありません。生産時にはどういう工程を組めばいいのか、どんな設備が必要なのか、全てが暗中模索の状態で、先が見えないことが多い。そういう点は大変苦労します。発売スケジュールに間に合わないんじゃないかと胃がキリキリ痛くなることもしばしばです。でも結局は無事に間に合って、後から開発や生産現場のスタッフたちと「大変だったけど、今振り返ると楽しかったね」と言い合うんですけど(笑)。

仕事で体験した最大の壁と最高の瞬間

社員紹介 柴本 康広 インタビュー写真「仕事で体験した最大の壁と最高の瞬間」

お客様の生の声を聞けるのは、例えそれがネガティブな意見だとしても商品の生みの親としては大変ありがたいですね。

これまで仕事で最大の壁を経験したのは、私が関わって開発したワークテーブル「SENTIR」の生産立ち上げの時です。何度も試作を繰り返して問題点を潰し、「もう大丈夫だ」という段階になってから工場生産に持ち込んだのですが、工場での量産テストでなかなか良品が出来てこず、想定していなかったトラブルが次から次に起こりました。いつから営業が注文を受けていつから納品していきますというスケジュールが既に決まっていたにも関わらず、工場での生産がうまくいかないという事態ですから、もう目の前が真っ暗。慌てて原因を探ったところ、試作段階で調整していた細かな設備のセッティングを工場の現場に引き継げていなかったことが分かりました。つまり数値化できない細かなレベルのノウハウが量産現場に反映されていなかったのです。それから一つひとつの条件を見つけていって現場の作業手順書に落として解決していき、何とか量産を開始してスケジュールに間に合わせることができました。
いくら工場で量産すると言っても、結局それを支えるのは人間が長年積み上げたノウハウだということが身に染みて分かった経験です。

一方、これまでで最高の瞬間ですが、それは「SENTIR」をコクヨのフェアに出展した時です。来場されたお客様から「すごいね、面白いね、コクヨさんチャレンジングなことしてるね」などの言葉を直接かけていただいた時、本当に嬉しかったですね。もともと生産技術系の業務が長かったので、お客様と直接お会いする機会はほとんど無かったんです。それが、自分が開発に携わった商品に対するお客様の生の声を聞けるのですから、例えそれがネガティブな意見だったとしても、生みの親としては大変ありがたい。次の改善のヒントになりますから。それ以来、努めてお客様と直接お会いできる機会には参加するようにしています。

コクヨという会社、そして自分の未来

社員紹介 柴本 康広 インタビュー写真「コクヨという会社、そして自分の未来」

生産という立場にもマーケティングの視点が必要だと考えて、半年以上の期間で行う社内の教育研修プログラム「コクヨマーケティング大学院」に参加しました。

コクヨに入社してから知ったこと、それはモノづくりには実に多くの人々が関わっているということです。工場一つ取っても、品質、設計、製造、生産技術、生産管理など多くの部署と多くの関係者が関わっていて、その人々と一緒になって物事を進めていかないと何も出来ません。だから、ちゃんと関係者を把握して巻き込んで、根回しからやっていく。それがモノづくりの第一歩だということを知りましたね。

仕事をやっていく上で目標にしているのは、1年を振り返った時に「去年より面白いことやれたな」と思いたいということです。だから少しでも新しい事を取り入れたり、新しいことにチャレンジしたり、そんな動きを意識的にするようにして、自分から変化するように心掛けています。今年は半年以上の期間で行う社内の教育研修プログラム「コクヨマーケティング大学院」に参加しました。内容は一般的なマーケティングの範囲に留まらず、未来シナリオを考察して事業構想に落とし込んでいくという実践プログラムなんですけど、生産という立場にもこのような視点が必要だと考えて参加することにしたんです。結果、今後の業務に活かせるスキルを身に付けつつあると思っています。様々な経験を積みながら、将来は技術を基点とした革新的なものづくりができるようになりたいと考えています。

学生たちへのメッセージ

学生の方々に言いたいのは、就職って人生の大きなターニングポイントなので、月並みですけど後悔のないように就職活動してほしいということ。そのためには貪欲になって、企業の社員に話を聞きに行くとか、インターンシップに積極的に参加するなど、企業の内部に触れるタイミングを逃さないようにすること。そうすると表面上は分からないことも見えて、その企業の本当の姿が見えてきます。私が学生のころは理系就職は推薦が中心だったのですが、今の学生の皆さんには、自分の足で動いて情報を積極的に取りに行って、悔いの無い就職をしていただきたいですね。

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